解説 正解5
肝血管腫疑い
肝血管腫は、不整形、辺縁不整で、内部エコーは低エコーから等エコー又は高エコーと一様ではない。
後方エコーは増強することが多く外側陰影は認めない。又、経時的、体位変換、用手圧迫により内部エコーが変化することが特徴とされている。
この症例のように比較的肝臓のエコーと等しいエコーを呈す血管腫では、わずかなエコーの違いを動画の中から的確に捉える「目」を訓練しておく必要がある。何回も繰り返し動画を見て目を鍛えていただきたい。本症例は、造影CT検査で、肝血管腫と診断された。
次のページに静止画で正常解剖と注目点を示す。
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